〜IT業界だからこそ、女性活躍、ダイバーシティを牽引できる!誰もが力を発揮できる自由な働き方〜

株式会社ヌーラボはチームで働く人ためのコラボレーションツールを提供する会社です。開発、製品管理、営業、マーケティングなど様々なチームのニーズに対応したプロジェクト・タスク管理ツールの提供を主軸として様々なソリューションを提供しています。そんなヌーラボさんの取り組みについてお話を伺いました。

〜「性差を意識した制度設計」ではなく、だれもが使える制度づくりを〜

管理部 人事労務課 課長 新谷さん

【社内の制度などについてお伺いいたします。】
新谷:弊社は、性差を意識した制度はなく、男女問わず誰でも使える制度設計を基本としています。
ヌーラボの大半を占めているIT専門職は理系の出身者が多く、もともと理系に進学する女性が少ない結果、職場に女性が少なくなりがちです。以前から女性システムエンジニアはいますが、会社規模が大きくなり様々な機能・業務が増え、マーケティングやカスタマーサービス、管理部門など、エンジニア以外でも業務が広がり、それらの部門で女性社員も増え、徐々に様々な制度が醸成されていきました。

生理休暇など女性特有の健康課題に対する制度は、実態として性差を意識するからこそ使われにくいものになっているのではないかと考えています。表立って「生理休暇を取らせてください」と男性の上長に言いづらいのではないか思います。
だからこそ、誰でも使えるフレックス制度や、コアタイム無しの就業時間をベースに、子育てや介護のほか、自身の体調不良や病院の受診、ちょっとした外出など、どんな理由でも休める制度と風土が大切なのではないかと考えています。

フレックスタイム制度における勤怠管理は、クラウドサービスを活用し行っています。出勤と退勤の間に中抜けなどが発生しますが、月間で所定労働時間に達することを確認するものとなっています。ただし、深夜帯と言われる22時から翌朝5時の業務は原則禁止にしており事前に上長の承認が必要です。それ以外の時間帯に自身のライフスタイルで働くというものです。朝の方が集中できる場合は、朝5時ぐらいから仕事を始め、家族の朝食や子どもの送迎で中抜けすることもできます。
また勤務地条件もありませんので、日本国内であればどこでも勤務可能です。福岡本社、東京、京都事務所の拠点に関係なく、幅広く採用活動ができるようになったのは、この制度の効果の1つです。女性の活躍という視点でも、パートナーの転勤等の状況に関わらず自宅からフルタイムで正社員として働くことができるという利点があります。

フレックスタイム制度、コアタイム無し、勤務地条件無しの制度が、性別を問わず働きやすく、時短勤務の方にとってはフルタイムに移行しやすいのではないかと思います。実際に、これまでお子さんが小さくて時短勤務でしか働くことができなかったという方でも、フルタイムとして入社し、活躍しています。このような制度は女性が活躍できる可能性が広がるものだと感じています。

【「女性活躍推進」を意識すると、どのような課題があると思われますか?】
新谷:女性に限らず、全ての社員が活躍することが基本の考えですが、あえて女性活躍の視点で考えると、弊社の女性の管理職比率は、2023年3月末現在で23.5パーセントです。国際比較ではまだ低く、意識するところではあります。日本に国籍を持たない海外の従業員比率も上がってきていますので、国際水準を意識し取り組んでいきたいところです。
しかし、数を追いかけるのではなく、誰もが活躍できる環境を作ることによって、数も追いついてくるのではないかと思っています。
IT業界は、女性の比率が少ない業界で、転職市場や就職市場から十分な供給が得られない構造になっていることが課題です。そのため、業界全体で課題を共有しながら、今後の取組みを考えていきたいと思います。

また、IT業界は比較的性差を意識せずに働ける環境で、女性が働きやすい制度が整っている企業も多くあります。そんなIT業界が、女性活躍やダイバーシティをしっかりと牽引しながら、弊社も社外に積極的に取り組みを発信し働きかけていきたいと思っています。
弊社では全ての社員の活躍が目的なので、「女性活躍」という概念はありません。最終的に女性活躍という言葉が社会全体で使われなくなる日が来ればいいと思います。

~誰もが心理的な負担を感じず楽しく働くことができる。その環境をこれからも大切に~

サービス開発部 インハウスシステム課 佐村さん

【入社のきっかけ】
佐村:家庭の事情で、完全リモートではなくても、たまにリモートができるような会社で勤務したいと思い、転職活動をしていました。完全なエンジニアとしての転職は少し難しいかもしれないと思っていましたので、記念受験のような気持ちでヌーラボの求人に応募しました。
ヌーラボを受けた理由は、前職時代、複数社合同でのプロジェクトがあり、その会社の1つとしてヌーラボが参画していました。その時に、ヌーラボの代表がとても楽しそうに仕事をしているように見え、「仕事を楽しんでいる人達と一緒にもう一度働きたい」と思ったからです。その後、当時のプロジェクトに在籍していた他の方も同じように弊社に転職していることを知って、入社後に再会ができ、楽しく働いています。

【今の働き方について伺います】
ヌーラボで働く人が、より働きやすくなるように社内にあるデータのマネジメントや、社内向けのシステム開発を担当しています。基本的には大好きな自宅で仕事をしていますが、どうしても直接会って話す方が早いという時は出社しています。リモートでも出社でもいいという選択肢があることはとても魅力的です。
半年に1回程、チームメンバーとリアルで会う、「チームギャサリング」という日が設けられています。ひたすらお話ししたり、ワークショップや同じ課題をとことん検討するなどし、より相手を理解できる時間となっています。直接会って話した経験があるとテキストでのやり取りの際に相手の人柄がイメージできますので、更に快適なコミュニケーションが取れ、リモートワークが本当に楽になります。

【仕事とプライベートのオンとオフはどのようにしていますか?リモートワークだと難しい印象があるのですが。】
パソコンを開いたらオン、閉じた瞬間にオフとなります。中抜けのときも同じようにパソコンの開閉だけで意識が切り替わります。時々、子ども達が急に入ってくる時もあるのですが、パソコンを閉じ、プライベートに切り替えています。それぞれの時間で結構集中することができますね。
人間の集中力ってそんな長時間は持たないんだなと最近よく思います。2時間ぐらいで疲れたと感じる時もあるので、そういう時は一度パソコンを閉じてオフにしています。仕事の合間に中抜きを入れることで、逆に密度の濃い時間で作業ができると感じています。

【働きやすさについて教えてください】
弊社のフルフレックス制度やリモートワークは、本当にありがたいです。
でも、仮に日本中の全ての会社が、フレックスタイム制とリモートワーク制度を取り入れたとして、果たして全ての女性が働きやすくなるかというと、絶対そんなことはないと思っています。社内の制度と風土の醸成が大切だと感じます。

入社後、初めての全社ワークショップに参加した際、この日に限って娘が発熱しました。その事を社員に伝えた瞬間に、みなさんから、「もう帰っていいよ」と言っていただきました。ある人は「この時間帯だったらもう救急当番医じゃないと開いてないかもしれない。福岡市の救急当番医だったらここが今なら開いている」などと調べてくれました。アドバイスや応援が的確で、本当に力強く感じて、「ああ、ありがとうございます」と半泣きになりながら帰ったことがありました。
男女問わず、皆さんが自分事のように考えて、早退する背中を押してくれました。
そういうことが自然とできる人たちがいることが、1番の働きやすさだと感じています。

【働きやすい環境は、どのようにできたのでしょうか。】
新谷:お子さんの長期休暇時などに、会社に連れてきて、仕事をしている従業員の隣で宿題をすることなどは以前からありました。子育てに関する悩みや情報交換ができるオンラインの社内チャットスペースもあり、男女問わず色々なアドバイスが出て気軽に話せる場があることも、働きやすさに繋がっているかと思います。
お子さんが小さいと、お迎えの時間に対しては心理的負担が大きいと思いますが、弊社の制度であればそれがなく、心理的安全性が担保されていることも、働きやすい環境につながっているのではないかと思います。

【今後の将来像についてお伺いします。】
佐村:いつの日か、他社から入社してきた人や、弊社から卒業した人が、「ヌーラボが1番良かったよね」「ヌーラボで働いていた時が、1番自分がパフォーマンスを発揮できた」と思えるような、社内システムを作っていけるようになれたらいいなと思っています。さらにいうと、いつか我が子が「これお母さんが作ったものだ!」と私が居ないところで思わず叫んでくれるものが作れたらいいなと思っています。

【聞き手所感】

社員同士のコミュニケーションや関係性を大切にし、各自の多様性を受容する公平な制度設計をすることで、お互いを尊重し認め合う1つのチームになっていることを強く感じました。相手のことを想像して思いやる企業風土が心理的安全性を担保し、社員の方が活き活きと働くことができる環境作りにつながっていることが、お話を伺った皆さんから感じました。貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。

会社概要

株式会社ヌーラボ

本社:福岡県福岡市中央区大名一丁目8-6 HCC BLD.

代表取締役 橋本正徳

設立日:2004年3月29日

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