～誰もが活躍できる環境づくりを/“働くこと”を楽しむ人を増やしていきたい～

2023年03月13日株式会社ＧＳＳヒューマンソリューションズ

株式会社ＧＳＳヒューマンソリューションズは、新卒採用・人材育成・評価制度構築の支援を通して、企業の新卒人材確保の課題を解決するとともに、求職者支援やキャリア形成支援を行うなど“人”を軸としたサービスを提供する会社です。今回はその取り組みや今後の展望について、専務取締役松枝美華さん、猿渡大吾郎さんにお話を伺いました。

～個々の働き方に共感し、使命と目的を一致させ、成果に繋げる～

【取り組み内容をお伺いします】
松枝：弊社は、性別を意識することなく、個々の望む働き方を尊重し、柔軟に対応しながら、働きやすくプライベートを含めて生きやすい環境をつくっていきたいと、社員全員が同じ方向を向いて業務を行っています。

猿渡：オフィスを持たなくても、サービスを提供できる業種です。コロナ感染症の流行拡大を機に社内で出社する必要はない、という流れになりました。また、その時期、松枝の産休も重なり、全員が共通認識として持っていた、誰もが働きやすい環境をつくりたい、ということを具体化し前進させていきました。
何かあっても、「お互いさま」というよりは「別にいいんじゃない？」という感覚で日々対応しています。個々が責任を持ち、明確に成果を出すことをしっかりと意識しているからこそ、柔軟な働き方を取り入れながら業務ができています。

～変化させ、より良いもの提供していく～

【産休前後の状況を個人・会社両面から伺います】
松枝：出産後の働き方については、主人と話し合い、子育てと仕事のバランスや自分の望む生き方を改めて共有しました。お互いの協力で、今の働き方ができています。産休明けは、短時間の勤務から始めて、時間を調整しながら業務を行っていました。今も、自分自身のタイムマネジメントに常にアンテナを張っています。

猿渡：会社としては、財務的な部分では少し波はありましたが、想定内のもので問題はありませんでした。想定外の状況になっていたとしても、やるか！という話になるだけで、何かしらの対応ができていたと思います。お客様の満足度を下げずにサービスを提供することが会社側の役割だと捉え、丁寧に対応していきました。

松枝：産休中はこれまでどおりの営業等の動きはできないため、やり方を変化させ、会社としてより質の高いサービスに繋げていくことを検討し対応しました。
産休に限らず、介護や自身の病気などで休む可能性は誰にでもあるため、個々ができる働き方に仕事のやり方を変えていけばいいだけの話だと考えています。それぞれが、いかに働きやすくしていくか、という前向きな発想です。

ご縁があって一緒に仕事で関わる方も含めて、活躍できる環境づくりを進めていきたい

松枝：外部パートナーに仕事を依頼していますが、現在はほとんどが女性です。特に性別を意識したものではなく、その方の能力・実力と実現したい働き方に自社の業務がマッチした結果です。
俯瞰して世の中をみると、女性にケア労働が偏っています。子育てをしながら働きたい方も沢山いますので、そのような方たちに仕事を依頼しています。スキルもあり前向きなのに、社会と関わっていないことに劣等感を感じている方もいます。仕事を依頼することで、活き活きとした時間の提供になればいいと思っています。

猿渡：男女とも、ライフイベントを経るなかでキャリアが途中で止まってしまう時期もあるかもしれません。しかし、一時停止しても、また動きだすことができればいいと思っています。会社としても社会としてもそのような環境が当たり前になっていけばいいですね。
新卒の社員でも、外部パートナーでも、使命と目的が一致している人と一緒に働きたいと常に思っています。そこがぶれなければ、多様な働き方でもコミュニケーションでカバーでき、会社として体制を整えていくことができるのです。

～多様な働き方で組織は強くなる！～

【今後の展望を伺います】
猿渡：弊社のサービス内容として人事評価の提案があります。従業員の満足度も重要ですが、企業のトップの意思決定の尺度を提案し、スピード感を持って人事評価・賃金に関する判断を行い、トップには、事業内容についての経営マネジメントの時間を確保してもらうことに注力しています。今後も会社を継続させることが、社員を守ることに繋がるという視点で変化する状況に対応する提案ができたらと思います。

松枝：自社の組織づくりにあたり、個々にあった多様な働き方を更に取り入れていきたいです。多様な働き方ができればできるほど、組織として更につよくなる！と考えています。結果を出すことはもちろん必要で、一定の厳しさはありますが、自由な働き方の選択など面白い組織づくりをしていきたいと思っています。
事業の軸は“人”であり、それに関してぶれず、時代の流れとともに新たな事業や方向性を検討して事業展開を図っていきたいと考えています。

～行動できる人を増やしていく/今の経験が未来の誰かのためになる～

【現在の業務、将来像について伺います】
猿渡：現在、人事面のコンサルタントをメインに業務を行っています。今後の展望としては、適切な情報をインプットし、個々のクライアントに対して、スペシャリストとしてコンサル等の仕事をしていきたいです。また、アドベンチャー体験から学ぶ、プロジェクターアドベンチャーも視野に入れています。福岡という土地柄を生かし、子どもから大人まで五感を通じた学びを提供できるのではないかと考えています。今後、時代の流れが変わっていく中で、そのような事業から行動できる人を増やしていきたいと思います。

松枝：少数精鋭の会社なので、マーケティング・経理総務・営業など、基本的になんでもやります。よく、とても忙しそうと言われますが、自分がやるべきことと、外部に依頼すること、また、何に重点をおくべきかの視点を意識し、タイムマネジメントを行っています。常に、働くことを楽しむ人を増やしたいと心から思って仕事をしています。
自分の働き方が、今後入社する社員や、自分が関わっている誰かのヒントやロールモデルとなり、組織も強くなっていくよう、未来のために自分はやっているんだと捉え、働いています。
さらに、経営について学び自分のスキルや能力を高めていきたいです。数ヵ月後には第2子の出産を控えています。子どもとの時間も大切にしていきたいので、ワーク・ライフ・バランスを体現できるようこの会社で実現していきたいと思っています。

【聞き手所感】

今回のインタビューでは、「責任と結果、それによる働きやすさと強い組織」、というキーワードが何度も出てきました。また、人を軸にしたサービスを提供されているお二人からは、関わる人すべてに働く楽しさを提供したいという想いと、「楽しむ」ことに対する強いエネルギーを感じる時間になりました。ありがとうございました！