残業なし、持ち帰り残業なしを実現するために、チームで取り組む

有限会社キッズ・プランニングは、福岡市・筑紫野市・北九州市の小規模保育園、企業主導型保育施設「キッズ・キッズ」の運営と病院内保育所や事業所内保育所の運営支援、また保育所開設のためのプランニング・企画を専門に行っている会社です。社員、パートがライフスタイルの変化に応じて、心と環境が充実できる職場環境を作るため、ワークライフバランスの推進に取り組み、定着率の高い会社となっています。
今回は職場環境や働き方について、取締役 臼木淑子さんとキッズ・キッズ筑紫野 薙野美恵さんにお話をお伺いいたしました。
 

〜お互い様の気持ちで「区別」のない職場環境〜

【女性活躍の取り組みについて】

臼木:日頃から「いつか誰かに絶対順番が来るのでお互い様だよ」というメッセージを伝えています。
現状の保育業界は、保育士が働きにくい環境といわれており、少しでも働きやすい環境にするために取り組みを考えています。
独身の人でも、今の職場とか、他の職場とかに限らず、子どもを産んで子育てしながら仕事をするかもしれないし、将来は介護をするかもしれない。それぞれに色々な事情があるので、色んな働き方を認め、尊重するようにしています。
育児休業にしても、1年とる人もいれば、半年で復帰する人もいます。そのため、働き方については、本当に人それぞれ自由だと考えています。
「お互い様」ということは「区別」がないということです。独身でも結婚していても介護をしていても、「お互い様」と考え、羨んだり悪く考えたりすることがないように、メッセージを伝えています。
その上で、残業や持ち帰りの仕事が無いようにしているので、皆、就業時間中はしっかりと業務を行なってくれています。

【残業等をしないための取り組み】

薙野:具体的な取り組みとしては保育のシステム化・IT化です。連絡帳の手書きをやめ、子ども達の午睡チェックをIT化し、自動的に記録しています。そのおかげで保育士が一つの業務に拘束される時間が大幅に減り、保育に集中し、他の業務に余裕をもって取りかかることができるようになりました。

臼木:システムを導入したことで周りを気にせずに昼休みを取ることができ、仕事中でもオンとオフをつけられるようになりました。しっかり休憩できることで、午後の保育も、気分をリフレッシュして取り組んでくれています。
保護者に対しては、仕事中の休憩時間でもアプリで写真やおたよりなど園の様子を見る事を可能にしたり、また、保育士の働き方も認知していただきながら、保護者とより良い関係を築けていると思います。

〜キッズ・キッズの保育を支える“チームワーク”〜

臼木:認可保育所以外にも、病院内保育所、事業所内保育所などの業務も行なっていますが、
どの保育所でも「キッズ・キッズの保育」を提供しています。
2002年に創業した時、自分を愛して、人を愛して、地域を愛して、自分を取り巻く環境や自然を愛して、そしてグローバルな視点に立って20年後30年後の子ども達を育てていこうと、目標にして事業を始めました。
それを従業員のみんながどんどん噛み砕いてくれて、特にこの5年間、すごく濃密な「キッズ・キッズの保育」を作り上げてくれました。
その結果、子どもを育てることだけでなく、「キッズ・キッズらしく働くこと」にも派生し、保育士の皆さんのワーク・ライフ・バランスを考えることになっています。その考えが「残業無し・持ち帰り業務無し」ということにつながっています。

薙野:「残業無し・持ち帰り業務無し」を実現するためにはシステム化だけでなく、チームワークも欠かせません。そのチームワークを意識するため、「声かけ」と「報・連・相」を大切にしています。各園では、保育士に今日の園の状況を自分で考えて報告する機会を作り、「声を出す」「考えて報告、相談をする」きっかけを作っています。
考えて報告することで、まずは声が出せるようになり、相談することができるようになります。そうすると、例えば何かができていない時も「お願いします!」と頼むことができたり、次の行動を考えることができます。些細な事でも声を出し報告・連絡・相談ができるようになり、結果的に子どもたちの事故防止や、仕事の円滑化につながっています。

臼木:どの園長も、どの保育士が今どういう業務をしていて、どういう業務がまだできていないかを把握しています。今日は子どもたちが早い時間に帰ったなぁと思うと、園長が「〇〇先生あれがまだ終わってなかったですよね?」と声かけを積極的に行い、まだできていない業務を促すようにした結果、仕事の効率が上がりました。

薙野:先生達もすごく人間力の高い先生ばかりで、真面目に仕事も取り組み、残業や持ち帰りをしないことを前提で仕事をしているので、「限られた時間で自分たちが何をするべきか」をチームみんなで考えています。
そして、できなかったことがあってもそのままでは終わらせず、できるように協力しあい、現場の業務を進めています。チームワークがあるため、本当に仕事がしやすいなと思っています。
有休もしっかり取ることができ、オンとオフ、プライベートも充実できる状態です。
子どもがいる従業員も、家庭と仕事の両立をしっかりしており、それを寛容に受け止めている企業なので、みんなで一緒に頑張ろうという気持ちがより強いのではないかと思います。

〜働く先生達の楽しい気持ちが子ども達を笑顔にする好循環〜

薙野:柔軟性がある会社・保育園だと思います。自分たちが主体となって自由に意見を言い、自分たちで園を作り上げているという実感があります。
ルールでしばられているのではなく、自分たちのやりたいことや能力を引き出してくれる社長を見ているので、私も一人一人の先生の個性をしっかり見て、できることを伸ばして、励ましながら、時には厳しく、この仕事がどんなに素晴らしい仕事なのかというのを共有しながら仕事をしています。みんなモチベーションを高く持って働くことができていると思います。

臼木:先生達が楽しいと、子ども達も楽しそうにしています。先生だけが楽しいのではダメだし、子ども達だけが楽しいのもダメです。先生達が笑いながら保育をし、子ども達が楽しめる環境を作るように各園の園長達が頑張ってくれています。

【聞き手所感】


今回お話を伺いながら子ども達の楽しそうな声と先生達の穏やかな声が聞こえてきました。お話の通り、働いている人のワークライフバランスが取れていることで、心に余裕があり、その結果「穏やかな職場」ができているなと感じました。有限会社キッズ・プランニング様、本当にありがとうございました。

令和2年12月10日インタビュー
 

一覧に戻る