女性を意識的に登用し女性らしい目線を活かす

2020年04月27日株式会社ダスキンサーヴ九州

株式会社ダスキンサーヴ九州は、掃除用品等の販売、ハウスクリーニング、事業所清掃サービス、飲料、化粧品・健康食品販売などを手掛けています。九州地域で広く事業展開する中で、女性リーダー育成や活躍推進に力を入れ、平成30年にえるぼしの3段階目に認定されました。今回は、女性活躍の取組みについて、管理部長の久留光乃さんにお話を伺いました。

女性活躍推進に係る取組みを始めるきっかけなど

Ｑ．女性活躍推進に係る取組みを始めるきっかけは？
Ａ．今、お客様の最終決定者として女性が増えてきていますが、それに対して弊社の女性社員は全体の３割しかいません。管理職もわずか２名です。女性の目線が非常に重要な仕事でもあり、今後意識的に女性の管理職等への登用を進めていこうというトップの考えに基づいています。

取組みに関して特に工夫したこと

Ｑ．特に工夫した点などは？
Ａ　今、取り組んでいるのが社員教育ですが、全体的な社員教育の底上げのため、外部講師を招いて研修を行っており、特に今期からは女性管理職候補として女性総合職に対するリーダー育成にも力を入れています。
女性が働く上で、これまでの長年の男性社会の慣習から意識改革をしてもらうため男性の管理職に対しても、研修を実施しました。女性リーダー育成研修は来期も継続して実施します。
独自の取組みとしては、制度の中に積立有給休暇があります。これは、消化できなかった有給休暇を積み立てておき、ご自身が病気になった時もしくはご家族に看護や介護が必要になったなど長期的なお休みが必要になった場合に使えるというものです。また、勤続10年目、20年目、30年目に、有給休暇とは別にリフレッシュ休暇を付与する制度があり、10年目で8日間、20年目は16日間、30年目には24日間付与しています。その完全取得を目指し期首に全社員の年間取得計画表を提出してもらい管理をしています。他に、ボランティア休暇やドナー休暇などがあります。女性も男性も働きやすい会社を目指しています。

女性活躍推進に係る取組みを進めるメリット

Ｑ．女性活躍推進に係る取組みを進めるメリットは？
Ａ．弊社と同列の関係会社で、他地域の拠点には女性の店舗責任者を配置しているところもあり、実際に売り上げなどで成果を上げています。その地域でも当初から女性管理職がいた訳ではなく、意図的に増やしていったことによって、全社的な雰囲気も変わり、活性化してきました。
私どものお店の中には、委託まで含めると女性が９割ぐらいを占めている事業所もあります。そういうところでは、女性の店長を置いたほうが相談事もしやすいでしょうし、従業員と同じ目線＝女性ならではの目線で運営していけるのではないかと思います。

今後の取組み等について

Ｑ．今後の取組みについて
Ａ．転勤の有無により、総合職とエリア職でコースを選択できるようにはなっていますが、エリアを選択した場合、制度上責任のある職ができないという状況にあります。今後は、新しく人事制度を変更するなどし、エリア職であっても店長ができるようにしていく必要があるという思いはあります。
あとは、今のところ研修を継続的に実施していくことと、女性管理職の登用を進め、比率が半分になるぐらいまでには増やしていきたいですね。
まだ導入はされていない段階ですが、短時間の正社員制度を考えています。お客様訪問が主の業態ですが、内勤者の在宅勤務という形態も、将来は視野に入れる必要があると思います。