社員一人ひとりの人間的成長を支える

インタビューを受ける代表取締役 倉重一男さんと森川弥生さんと駒走沙誉子さん

「社会のために」という企業風土の定着を目指す

株式会社ミカサは、下水処理施設維持管理業務、ビルメンテナンス業務など、私たちの生活の根幹となる環境保全を手がける企業として1975年に創業しました。

2014年には、「CSR推進室」を設置。福岡市和白地域交流センターや福岡市西部地域交流センター、福岡市NPO・ボランティア交流センターなど福岡市の公の施設の指定管理業務を担うなど、地域住民の交流拠点の管理・運営も手掛けています。

代表取締役の倉重一男さんは、「私どもの会社は、『社会のために人がしないことをしよう』という創業当時の先代の言葉を大切にし、常に知識や技術のレベルアップに取り組みやすい企業風土の定着を目指してきました。女性活躍推進に取り組んでいるのも、そのような企業精神が礎となっています」と話します。

同社は業種的にも元来、男性社員の比率が高い企業でしたが、地域交流センターなどの指定管理業務をきっかけに、女性社員が増加。現在、女性社員の割合は約4割となっています。

「指定管理業務だけではなく、ビルメンテナンス業務においても、女性のマンパワーは必須です。同業務では女性だけではなく、高齢者雇用を守るという意味でも、柔軟な働き方が可能となるような体制づくりを進め、さらに女性管理職の登用にも力を入れたいと考えています」と倉重さんは説明します。

社員一人ひとりの人間的成長を促す

代表取締役 倉重一男さん

女性活躍をさらに推進していくために、同社では2017年から女性活躍委員会を設置しています。この委員会では、女性が安心して働き続けることができる職場づくりをめざして、まずアンケートを実施。女性社員から寄せられた意見を集約し、経営層に社内提言として挙げるほか、社内研修会の開催なども計画しています。

倉重さんは、「女性社員が増え、社内の雰囲気も柔らかく、明るくなりました。新しい変化をもたらすことは、企業が成長していく上でも必要なことです。当社では、女性だけではなく、障がいのある人や外国人の雇用も進めています。多様な人材を積極的に活用することで、企業価値も高まっていくのです」

聴覚障がいのある社員の入社をきっかけに、同社では、朝礼で「一日一手話」の勉強会を開いています。他にも、子どもたちを職場に呼び、親が働く現場を体験してもらうイベントを開くなど、社員自らがアイデアを出し、それを実行しています。「上からの指示ではなく、自ら考えて動く社員が増えています。社内がどんどん活気づくのを実感しますね」と倉重さん。

「社員一人ひとりの人間的成長は、そのまま企業の発展につながります。社会の多様化に伴って、企業も変化していかなくてはなりません。女性だけではなく、すべての社員が活躍できる職場環境を構築し、地域の皆様に感動と新たな喜びを提供できる企業を目指します」と意気込んでいます。
 

社内で役立つ人材として頼られる存在に 森川弥生(もりかわ・やよい)さん 入社4年 広報及び、NPOボランティア交流センター管理運営

 パソコンに向かっている森川弥生(もりかわ・やよい)さん

私は現在、福岡市NPO・ボランティア交流センター(あすみん)の管理・運営を担当しています。学生時代、ボランティアで同センターに出入りしており、その当時のセンター長からお声掛けいただいたことがきっかけで、センターの指定管理業務を行っている同社に入社しました。

同センターは、市民主体のまちづくりを実現するための交流拠点として、さまざまなボランティアに取り組んでいる方たちが利用されます。私はその現場で、学生時代から学んできたデザインやパソコンの知識を生かし、情報誌の制作やホームページの更新など広報としての役割を担っています。

同センターは、当社の中でも女性が多い職場ですが、特に男性だから、女性だからという理由で働き方を選別するような考え方はありません。男女関係なく、一人ひとりの社員がそれぞれの得意分野を生かし、できることをやる、それが一番大切なことなのだと思います。

最近では、本社で仕事をする機会も増えています。CSRレポートやチラシの作成など、デザインに特化した仕事を率先してこなし、社内で役立つ人材として頼られる存在になりたいと思います。

好きな仕事が続けられる今の職場に出会えたことが大きな喜び 駒走沙誉子(こまばしり・さよこ)さん 入社3年 技術職

試験管を見る駒走沙誉子(こまばしり・さよこ)さん

私の職場は、御笠川浄化センター内にあり、そこで水質検査などの業務を担当しています。

元々、医薬品の分析などを行う研究職として大学等で働いていたのですが、結婚、出産・子育てに伴い、長時間の勤務が難しくなり、大学での仕事をあきらめました。ただ、どうしても好きな分析にかかわる仕事を続けたいという思いがありましたので、今の会社に出会えたことは大きな喜びです。

分析が中心の今の部署は、女性が少ないのですが、男性社員の理解も深く、定時で帰宅できるので、子どもとかかわる時間をしっかり持つことができます。休日には、近所の子どもたちを集めて、ジャガイモからでんぷんをとったり、ローソクを作ったりする実験会を開くなど、プライベートも充実しています。

ただ、先日の子どもを招いた職場体験では、わが子は分析の仕事より、本社の経理業務に関心を持っていたのが少々肩透かしでしたけど・・・。親子で楽しめるイベントがあるのも、当社の魅力だと思います。

入社してこれまで3つの資格を取得したのですが、現在、さらに1つの資格取得を目指しています。これからは管理職を目指し、さらに女性が活躍できる会社づくりの一助を担えればと願っています。

会社概要

株式会社ミカサのロゴマーク

  株式会社ミカサ

  〒812-0013 福岡市博多区博多駅東1丁目16-14 リファレンス駅東ビル6階

  代表取締役 倉重 一男 

  ホームページ(外部リンク) 

  TEL:092-431-3829

  FAX:092-481-7310

  創業:1975年

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